Monmoに掲載されました

上質なふくしまを楽しむ大人の情報誌「Monmo 2020年錦秋号」に辺見設計が掲載されています。(9月10日発売)
特別付録 モンモと考える暮らしリフォーム P16~19 に紹介されております。
リフォームの需要が増えつつある現代。
「作る」から、「使う」へ住宅の形も変わりつつあります。
新しく「作る」ことを否定せず古いものを「使う」価値観に目を向けやすくする取り組みをしております。
まずはコーヒーでも飲みながらお話ししませんか。
気軽にお尋ねください。
思いがけない手紙

思いがけないお手紙を頂きました。

実は、東中学校の学生より教育委員会を通して調査協力依頼を受けていました。
調査協力依頼の内容は校舎の耐震強度や、地震対策の工法、建築基準、配置計画などの質問に答える事でした。

学生たちが自らの学び舎に関心を持ち、調べ、改めて考えてみることで、学び舎は日常のありふれた教材となります。

今回、調査を行ったきっかけによって学生たちに誇りを持って頂けたことは我々も大変うれしく思います。
今後も興味を持ったことについて徹底的に学び、将来その学びを活かせるように成長していって欲しいと心より願っております。

夏のアトリエ板塀設置
梅雨はいつの間にか過ぎてしまったのか、ここ最近は夏の気温が続いていますね。
会長は本日も暑い日差しの中、ご自身でアトリエ脇の板塀の支柱を設置されていました。
支柱の基礎となるコンクリートの練り混ぜから始まり、型枠の組立、支柱を固定するあて木の打ち付け、一本一本の精度を出す手間を惜しみません。
垂直・水平を意識することはもちろんのこと、支柱の並びには水糸を張りズレを修正しています。



徐々に外構廻りも出来上がりつつあります。
蜜蝋ワックスづくりと塗装
会長は長年にわたって、日本ミツバチを飼育し百花蜜の蜂蜜を毎年採取されています。

日本ミツバチは重箱式の段に積み重なった木の箱で飼育され、複数の花の蜜を採取してくるそうです。
味は、花粉も多く含んでいるため、濃厚で熟成されたような、やわらかい酸味などが感じられる蜂蜜になるようです。


取り出した蜂の巣の写真です。


蜜蝋は、ミツバチが巣を作る材料として、働き蜂の腹部にある分泌腺から分泌するロウのことです。
ろうそくやワックス、クレヨン、保湿効果があるためハンドクリームや化粧品、様々なところで使われています。

今回会長が蜜蝋を加工し、木材の塗装に使う「蜜蝋ワックス」をつくってくださいました。
会長宅のダイニングテーブルは塗装済で、木のイキイキとした表情が伺えます。
実際の加工工程を見せてくださいました。
材料はアマニ油を用いています。アマニ油320gを惜しみなく蜜蝋に注ぎ溶かしていきます。蜜蝋の量は1.5倍の480g。

蜜蝋を溶かしやすくするために細かく刻みます。

65°の温度を保ったまま湯煎に掛けます。

完全に溶け合うまでひたすらに混ぜます。
湯煎のお湯は次第にぬるくなるので、調整し注ぎ足します。

蜂蜜と見間違えるほどの黄金色です。

缶や瓶につめ完成です。
「蜜蝋ワックス」をさっそく事務所に持ち帰って、木材にスタッフ全員で塗装します。
まず乾拭きし、表面の汚れやごみを落とします。

ワックスをしみこませた布でなでるように表面を塗装していきます。

最後は、乾いた布で油分をふき取ります。

before/

after/

表面のつや感が増しています。木材は自然素材で経年により表情が変化していきます。
その変化を楽しみつつメンテナンスして使い続けていくことでより愛着がわき、大事にしていくのですね。

不思議なことに、世界の理なのでしょうか。
木や植物の蜜を運ぶハチから生まれた蜜蝋。
それを人間の手によって加工し、また手間をかけ木の表面に塗ると木は輝きを増します。
形は違えど、元に還る。循環していく。

建築を学ぶ上で大切な木の性質についての知識が増え、自然界における循環についてもハチさんから学ばせていただきました。
オンライン打合せ・会議等の対応
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除されつつありますが、まだまだ緊張感の続いた防止対策が取られている日々が続いていますね。
大変な時期ではございますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
昨今の情勢を鑑みて、当社でもできる限りの防止対策を講じているところです。
以前までは対面式で行われていた打ち合わせや会議も、不自由なくオンラインにてやり取りすることが可能です。
遠方のお施主との頻繁なチェックや打ち合わせを、お施主様ご都合の良い時間帯で行えるためスケジュールの調整などもスムーズです。
なお、画面共有や複数人でのオンライン会議もにも対応しているため、情報の共有や意思決定の迅速化、複数世帯との打ち合わせや複数分野間の会議にも向いております。
コロナウイルスの影響は大きく制限されて動きづらくなってしまうことも多いとは思いますが、このような状況の時にこそ発想の転換やひらめき、想像力を働かせ向き合っていきたいと思います。
犬走り打設
カラッと晴れた青空の広がる4月。
冬の余韻を残したまだ肌寒い川谷の気温の中、スタッフ総出となり犬走の打設工事をお手伝いしました。

現場に入るなりすぐに板塀の取り付く支柱の並びのチェックを行いました。


次々と運ばれてくるミキサー車からのコンクリートをスタッフが打設面に敷き均し、左官屋さんが表面を整えていく作業でした。
溢れるくらいタプタプと注がれたコンクリートも敷き均すと計画通りの打設高さに揃い、左官屋さんの塩梅に助けられました。
途中自分たちで設置した型枠がコンクリートの力によってたわむアクシデントも発生しましたが、現場の大工さんの適切な対応によって、乗り越えることができました。

コンクリートを流し終わった後の表面の具合です。
この後、左官屋さんによる立上り部分へのはみだし処理や細かい均しが入ります。
職人技の手さばきを横目で見つつ、スタッフは庭側の砕石敷き均し作業へと移行していきました。

会長から庭側外構のレベル計画の指示を受け、図面を参照しながら仕上がりの石畳の天端に糸を張り敷き均していきました。
人の手で砕石を大まかに振り分け均したため、転圧をかけると明らかに高いレベル、低いレベルが分かり、そこからの修正作業が重要となりました。

石畳みの範囲によって、現在の庭の範囲が少し狭まります。
既存庭の苔の移植作業にも同時に取り掛かりました。

移植時の仕上がりが美しく、庭造りでは一般的な方法のはりゴケ法にて移植していきました。
いざ、移植作業に取り掛かると、苔は一本が独立して生えているのではなく、たくさんのコケが集まって小さなコロニーの大きな群落を作っていることに気が付きました。

塊を崩さないように別の場所に植え替え、敷きならべていきました。
表面に砂が見えていた範囲も埋まり庭の緑にもよりつながりが感じられました。
通常の業務以外の、こういった作業を自らの手でできる機会はなかなかなく、学ぶことや吸収できることが現場にはたくさんあるということを改めて感じました。












