犬走り打設
カラッと晴れた青空の広がる4月。
冬の余韻を残したまだ肌寒い川谷の気温の中、スタッフ総出となり犬走の打設工事をお手伝いしました。
現場に入るなりすぐに板塀の取り付く支柱の並びのチェックを行いました。
次々と運ばれてくるミキサー車からのコンクリートをスタッフが打設面に敷き均し、左官屋さんが表面を整えていく作業でした。
溢れるくらいタプタプと注がれたコンクリートも敷き均すと計画通りの打設高さに揃い、左官屋さんの塩梅に助けられました。
途中自分たちで設置した型枠がコンクリートの力によってたわむアクシデントも発生しましたが、現場の大工さんの適切な対応によって、乗り越えることができました。
コンクリートを流し終わった後の表面の具合です。
この後、左官屋さんによる立上り部分へのはみだし処理や細かい均しが入ります。
職人技の手さばきを横目で見つつ、スタッフは庭側の砕石敷き均し作業へと移行していきました。
会長から庭側外構のレベル計画の指示を受け、図面を参照しながら仕上がりの石畳の天端に糸を張り敷き均していきました。
人の手で砕石を大まかに振り分け均したため、転圧をかけると明らかに高いレベル、低いレベルが分かり、そこからの修正作業が重要となりました。
石畳みの範囲によって、現在の庭の範囲が少し狭まります。
既存庭の苔の移植作業にも同時に取り掛かりました。
移植時の仕上がりが美しく、庭造りでは一般的な方法のはりゴケ法にて移植していきました。
いざ、移植作業に取り掛かると、苔は一本が独立して生えているのではなく、たくさんのコケが集まって小さなコロニーの大きな群落を作っていることに気が付きました。
塊を崩さないように別の場所に植え替え、敷きならべていきました。
表面に砂が見えていた範囲も埋まり庭の緑にもよりつながりが感じられました。
通常の業務以外の、こういった作業を自らの手でできる機会はなかなかなく、学ぶことや吸収できることが現場にはたくさんあるということを改めて感じました。
会長自らの外構造り
川谷の住宅と夏のアトリエの現場です。
前回大量の丸太が置かれていた畑の法面はこのように掘削されていました。
なんと、会長自らバックホウを操作し、畑の土砂を軽トラックに積んで外構廻りを整備されていました。
排土板で足元の土を寄せ、アームを揺らしバケットにできるだけ多くの土砂を救い上げていました。
みるみるうちに荷台は満杯に。
軒天ギリギリまで荷台を傾け土砂を落としています。操作を見ているだけでも緊張する瞬間でした。
地面の状態も固まっていない中の難しい運転操作も易々とこなしていました。
残りの土砂を鍬で落とし均していきました。
暖かい日差しの中粉雪が吹雪いて、まだ気温の低い川谷の気候を肌で感じました。
寒い中でも構わず会長は自らの手を動かしていました。
細かいレベルの関係性、スロープや階段の取り付け方を現場で何度も何度も検討しイメージを固めていました。
プレートコンパクターで最後は砕石を敷き均していきました。様々な重機を使いこなし、自らの手で進めていくことに楽しさを感じながら設計を進めていく会長の姿を見習い私たちスタッフも机上だけではなく現場での学びやイメージを膨らましていきたいと思いました。
大量薪割り
良く晴れた風の強い春分の日。
この丸太を薪にする作業量は想像を絶するものでした。
まず手始めに大物の桜の丸太から取り掛かり始めました。
大人4~5人がかりで転がし、持ち上げやっとのことで油圧式薪割機まで乗せることができました。
薪割機から「バキバキバキッ」と音を立てる度に壊れてしまわないか心配で、ここまで太い幹まで成長した桜の木に感動しました。
薪割機にだけ頼っていては夕暮れまでにこの量を捌けないと思い立ち、斧を振りかざし会長も、お子さんもパワフルに次々と丸太から薪にしていきました。
ギリギリの高さまで積みあがった薪をみて次の冬も越えてもらえそうで一安心しました。
いつもの通り抜け幅もここまで迫ってきています。
早急に大量の丸太を薪にした理由は次の記事に続きます。
スタッフ総出の砕石敷き
川谷の住宅兼夏のアトリエの外構作業(砕石敷き)をスタッフ総出で行いました。
普段デスクワークで鈍ってしまっていた体の筋肉を無理やりたたき起こし何とか敷き詰め作業を終えました。
仕上がりのレベルのイメージを膨らませながら、敷き詰めていく過程はなかなか机上では経験できないものだと思います。
その後、柿の木とブルーベリーの木を建物から少し離れた場所に移植しました。
なるべく木の根を傷つけることがないよう慎重に運び、移し替えました。
移植直後は水をたっぷりと与え土に水を染み渡らせました。
外構造りや庭作り。自らの手を現場に入れていくことは非常に濃い学びへと繋がるなと感じました。
鳥のさえずりと梅の花
12月に竣工したばかりの会津町の住宅にお邪魔しました。
いつもスタッフは夜ご飯をここで頂いていますが、昼間は夜とはまた一段と違う表情を見せていました。
昼間は自然光だけでも明るく、暖かい空間でした。
窓を開け、鳥のさえずりに耳を澄ませながら、梅ノ木の花々が咲き乱れる景色を味わえる時間はこの上ない幸せでした。
日常の中に感性を豊かにする仕掛けが、何気なく随所に施されている住宅でした。
新園舎完成式・創立60周年式典に参加しました。
当社が設計監理を担当しました「幼稚園型認定こども園」の完成式・創立60周年式典に参加してきました。
計画から完成まで約3年間、聞き取りアンケートやワークショップ・工事中の家具のモックアップ作成等を通して、
理事長先生の想いや保育士の皆さんの意見を取り入れながら一緒につくりあげていった建物となりました。
園庭のビオトープは、会長自ら造園屋さんと心を弾ませながら打合せを行い完成しました。
工事で出た転石を敷き詰め、メダカやドジョウなど生き物が育つ環境を整備しています。
またカマドを設置し子どもたちと地域の方々も参加できるような、地域と共に育つ子どもたちの食育も体験できます。
これからのAI社会になっていくこどもたちの時代に対し、社会に貢献できる人材が求められます。
小さな社会のはじまりとして大切な幼児教育だからこそ、自然環境や様々な地域の方々との関わりを通して「人間力」を育める環境となって欲しいと思います。
忘年会~陶芸体験とワカサギ釣りに触れる一泊二日旅~
年末ぎりぎり滑り込みセーフの「辺見設計-忘年会2019-」が開催されました。
今年度も例年同様、檜原湖にワカサギを釣りに行き民宿でワイワイと盛り上がりました。
例年と少し変わって今年は一日目に会津にて陶芸体験をしました。
手びねりによって作られていく器は、それぞれの個性や思いが形となり、味が出ていました。
自分以外の人に心を込めて作ることがテーマとなっていたため、皆さん真剣な表情で取り組んでいました。
焼き上げ手元に届くのは二か月後になるそうなので、今から胸が弾んでしまいます。
夜は民宿に笑いが響き渡るほどの、楽しい忘年会でした。
おなかがふくれて話も盛り上がってきた頃に、さらなるイベントが待っていました。
それは、、、
「スリッパ卓球」
ルールは卓球と同じでラケットに代わるものがスリッパと、いたって簡単なゲームのように思えますが、
おなかもふくれて酔いも回ってきた大人たちには大変でした。
それでも子供たちに負けないぞと真剣プレー。途中会長と社長が放った魔法のサーブは忘れられません。
二日目は、朝早くから檜原湖へ。
この時のために準備は万端。あとは群れを期待して、ゆらゆらと湖面の上で待つばかり。
到着してすぐに釣りだす子どもたち。毎年の釣りで引きの感覚が鍛えられているのか、目を見張るほどの量でした。
今年は昨年に比べて数倍近く釣れたそうです。家に帰って揚げたてを頂きました。
身はふわふわ、衣はサクサク。
お箸は止まらず、気づくとお皿は空でした。
来年まで待ちきれない皆さんの様子をみて会長が「2月に氷の上で釣りに行くぞ!」とおっしゃっていました。
実現したいですね。楽しみです。
2019年もありがとうございました。
2020年もまた皆さんと共に支えあいながら仕事に励んでいきたいと思います。
良いお年をお過ごしください。
冬の薪割り
恒例の薪割りが行われました。
皆さん、寒さに対応できるようにたくさん服を着こんでいます。
いつも会長頼りとなってしまっていた機械や道具の操作方法も教えて頂き、
スタッフたちだけでも次回からできるようになりました。
遠くからチェーンソーを使う会長を見ていると
チェーンソーの本体を使っておおよそのサイズを測り、手際よく次々と切り分けていました。
会長の手際があってこそ、スタッフたちはスムーズに薪を割ることができるのだと改めて感じました。
毎年、複数回に渡って開催される薪割り。
いかに手際よく、効率的に薪を割ることができるのか
業務同様、頭を使い体を動かして考えていきたいです。
みどりの『わ』交流のつどいに招いて頂きました
2019年11月25日に開催された第3回「みどりの『わ』交流のつどい」~都市の緑三賞表彰式~に招いて頂きました。
当社が設計を担当しました「ぶるーむの風」が、第30回緑の環境プラン大賞のポケット・ガーデン部門「コミュニティ大賞」を受賞いたしました。
明治記念館にて表彰式が行われ、設計者として表彰を受けました。会場には秋篠宮家の長女・眞子さまが出席されていました。
みどりの『わ』交流のつどいは各種メディアでも取り上げられております。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20191126-00000016-jnn-soci
会長は眞子さまに、福島に対する御礼を申し上げようとしましたが、さすがに通り過ぎてしまわれたそうです。
このような賞に「ぶるーむの風」を選んでいただけたことは大変光栄です。
今後も地域に開かれ人々から親しまれていくようなみどりを繋いでいきたいと思っています。
山の幸 ムラサキアケビ
会長と社長が山の幸「ムラサキアケビ」を頂いてきました。
種子を包む胎座が甘みを持つので、昔から山遊びする子供の絶好のおやつとして親しまれてきたそうです。
生のアケビ初めて見た筆者は、その見た目に驚き、食するのを最初怖がってしまいました。
ですが、口の中に入れるとミルクのように甘く、小さく多数の種を舌で不器用ながらも避け頂きました。
他の県では、果皮はほろ苦いため内部にひき肉を詰めて油で揚げたり刻んで味噌炒めにするなど様々な食べ方で親しまれていたりするそうです。
アケビはどうやら春先にこのような小さな花を咲かせるようです。
この小さな花から大きな実に育っていくのはとても不思議ですね。
アケビは、東北地方を中心に山里に広く生育するつる性の落葉樹。
しかし近年、自然環境の変化や動物に食べられてしまうこともあり、野生のアケビは減少。栽培する農家も少なく、秋にしか出回ることがないため、その希少価値が高まっているそうです。
希少な秋の甘みを味わうことができました。